12月の聖句
12月の聖句
(ルカによる福音書2章15節)
街はもうクリスマス一色ですね。幼稚園でもクリスマスの歌が聞こえます。
今月の聖書の言葉は、「さあ、ベツレヘムへ行こう!」です。これは、野原にいた羊飼いたちが、天使の「嬉しい」お告げを聞いた後、「じゃ、行ってみよう!」と言って、行動を起こした時の言葉です。
その時、何が起こったのか、どんなふうにイエス様がお生まれになったのでしょうか? そのクリスマス全体のストーリーは、ページェントでこどもたちに教えてもらえるので、楽しみですね。それはそこにお任せすることにして、
今月は、この「さあ、ベツレヘムへ行こう!」という言葉を、今を生きている私や私たちが、どう聞くか、それを考えてみましょう。
それはもちろん、「今、ベツレヘムに行きましょう!」という事ではありません。聖書の街に行ってみたいと思う人も多いですし、私も二度行かせてもらいました。ベツレヘムにも「クリスマス・ルーテル教会」や幼稚園・学校・大学もあって、そこで、こどもたちとお友達になり楽しい思い出もあります。ベツレヘムのルーテル教会の牧師は私と同年で、日本にも呼び、私も再訪し、今でも交流が続いています。(写真は2006年)
この「じゃ、行ってみよう!」という言葉は、どう聞くべきでしょうか?
嬉しいニュースを聞いたとき、悲しい知らせを聞いたとき、困っているという 話を聞いたとき、自分がどうしているかなという事を考えさせられます。
「人の喜びを自分の喜びにして駆け付ける」。「誰かの悲しみを聞くと、自分のことのように思い寄り添いたくなる」。そんな気持ちの大切さを、考えさせてくれます。この日生まれたイエス様は、30数年後、「わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい」(ヨハネ 15.12)という大切な教えを残されました。命を懸けての教えでした。人を愛し、敵をも赦す生き方と死に方だったからです。私の中にも、そんな愛の心と行動が生まれる日、それがクリスマスの本当の意味かもしれませんね。
園長 徳弘浩隆