学校法人愛知ルーテル学院 名古屋ルーテル幼稚園

9月の聖句

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今月の

主において常に喜びなさい。

(フィリピ 4:4)


 「喜怒哀楽」という言葉があります。儒教の言葉が出所らしいそうですが、人間のいくつかの感情を表ししています。無料のイラストを探しても、女の子と男の子の「喜怒哀楽」が出てきました。サンパウロの日系街に「喜怒哀楽」という日系人経営の和食のお店もありました。少し高いけど、本格和食が食べられて、駐在社員さんや日系移民の方が会話や食事を楽しんでいました。
最初は「変な名前!」と思いましたが、喜びや、怒り、悲しみやうれしさも、共有する場所にぴったりの名前でした。異国で再会を喜んだり、大声で笑ったり、しみじみと話したり、会社の不満を言い合う人もいたからです。人生に、社会でも、家庭でも、子育てにも、喜怒哀楽はつきものですね。

 でも聖書は「常に喜びなさい」と言います。「いや、それはちょっと無理!」というのが正直な反応でよいと思います。怒りや悲しみ、心配も無表情に打ち消して、いつもニコニコしていなさいというのでしょうか?

 そうではありません。「主において…」という初めの言葉が大切です。「主」とは、「天の神様」や「イエスキリスト」を指します。この方に「おいて」、この方の「中で」、「いつも喜びなさい」という事です。実は聖書のこの個所を書いたパウロは、ローマで捕えられて牢獄にいた時にこの手紙を書いたといわれます。しかも、今日の言葉の直前では、教会の中の仲たがいをしている二人の女性に和解を勧めているのです。そんな状況の中で?五里霧中、八方塞がりと思えるところでも、「神様の今までのやさしさや恵みを思い出すと、きっと大丈夫」と思えるんですね。「信仰があれば何もかもうまくいくし商売も繁盛する!」という事ではありません。苦しい中にも安心がある、そんな安心を、こどもたちにも伝えていきましょう。

園長 徳弘浩隆

年主題

さあ、漕ぎだそう 奏でよう