5月の聖句
5月の聖句
ルカ 5:4
新しい年度が始まってひと月。子どもたちは名札の色が変わって進級し、新しいお友達も入ってきました。保護者の皆さんとも、説明会や懇談会で親しくお話しできました。東区の私のいる教会にもお子様連れで来てくださった方々もいらして、びっくり、嬉しかったです。忙しかったですが、とても楽しく嬉しいひと月でした。もっと新しいことが始まる5月ですね。
今月の聖書の言葉は、「沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさい」(ルカ5.4)」です。この聖書のお話は、イエス様が漁師たちに言った言葉です。彼らは夜通し漁をしたのに何も捕れず、疲れていました。そこにイエス様のお話を聞こうと、大勢の人が来たので、イエス様は小舟に乗せてもらいガリラヤ湖畔の緩やかな丘を「観客席」「階段教室」にしてお話をされました。そしてお話が終わった後、今日のセリフを漁師たちに言ったのでした。
「自分たちで夜通しやっても何もできなかった」と迷いながらでしたが、「この人が言うなら」と、やってみるとたくさんの魚が捕れてビックリ。漁師の一人ペトロは驚いて、「私から離れてください。私は罪深い者なのです」と言いましたが、イエス様は「心配しなくていいよ」と言われました。
子どもたちも、自分の力で一人でやってみても、まだできなかったことがあるでしょう。でも、幼稚園で、先生たちと、お友達と新しいことをやってみるタイミングでもあります。「もっと沖に行って、やってみよう。」「心配しなくていいよ、お友達が、先生たちが、そして神様が一緒だから」と今日の聖書は呼びかけているように聞こえます。
興味深いことにポルトガル語やスペイン語では漁師は Pescador(ペスカドール)、罪びとはPecador(ペカドール)。「s」があるか無いかで大きな違いですが、彼らは神様の子どもにされていきました。そして多くの Pecador を集めて神様のもとに連れてゆく Pescador にもなっていったのです。
子どもたちも、保護者の皆さんも、教職員の私たちもそれぞれ、さあ新しいこと始めましょう。神様と一緒なら、できるはず!
園長 徳弘浩隆