11月の聖句
11月の聖句
ヨハネによる福音書 13章34節
聖書が語る愛は、見返りを求めない愛アガペーです。人間的な愛はギリシア語でエロス(情愛)とフィリア(友愛)。アガペーは神的な愛を表す言葉です。ここで使われているのもアガペーです。人間同士が見返りを求めないで「互いに愛する」ことができるのは、「わたしがあなたがたを愛した」キリストの愛を受け取っているときです。神的な愛アガペーは人間から出てこない愛なのです。
愛されたことに基づいて、愛するとき、わたしたちは愛した結果の見返りを求めることはありません。先ず、愛を受けているからです。愛されたから愛するのであって、愛されるために愛するのではないのです。神さまは、わたしたち人間が愛する者として新たに造られるように、まず愛してくださるのです。この愛を受け取っている人間は、愛されたように愛する者とされます。
キリスト教自由保育の理念は、先ず愛してくださった神さまに応えることから生まれています。子どもたちに「愛されている」ことを伝えることを使命としています。それは、人間的に愛するのではなく、神がキリストの十字架を通して人間の罪を赦してくださった愛を伝えることなのです。如何に罪深くとも神は愛してくださいます。その人が愛する者として造られるようにと愛してくださるのです。この愛を子どもたちが受け取って、成長していくことができるようにと支える保育がキリスト教自由保育なのです。
教師たちも神に愛されている存在として、子どもたちを愛していきます。保護者のみなさんも先ず神に愛されている自分自身を知って欲しいと思います。そのとき、如何なる苦しみにあっても、頑張る力を与えられるのです。
神の愛が溢れる園でありますように。
チャプレン 末竹十大