2014年度の聖句
2014年度の聖句
テサロニケの信徒への手紙一 5章16節~18節
喜ばしいことがあったら喜ぶ。困ったときに祈る。感謝できることがあれば感謝する。いつも喜ばしいことがあるわけではないし、絶えず困ったときではありません。どんなことも感謝できることだとは言えない。それなのに、神さまはわたしたちに喜び、祈り、感謝することを望まれるのです。
わたしが喜べないと思うときも、神さまは喜びなさいとおっしゃいます。わたしが祈る気持ちにならないときにも祈りなさいと神さまはおっしゃいます。わたしが感謝できないことにも感謝しなさいと神さまはおっしゃいます。なぜなら、わたしに起こってくるすべてのことは、神さまが与えてくださったことだからです。
わたしが喜べないというのは、わたしが喜べないと判断するからです。喜べるときと喜べないときを分けるからです。感謝できることは特別なことだと考えるからです。祈るときも、特別な時間だと思うからです。神さまは、世界を分けていません。善い世界と悪い世界に分けてはいません。わたしが良いと思うことも、悪いと思うことも、すべて神さまの世界においてのこと。神さまが造られた世界は「極めて良し」の世界です。この世界を認識していないから、わたしは喜べないし、祈れないし、感謝できないのです。
いつも喜んでいるなら、絶えず祈るでしょう。絶えず祈るなら、どんなことにも感謝するでしょう。どんなことにも感謝するなら、いつも喜んでいるでしょう。そのように生きる人は、神さまの世界を信頼して生きることができます。
卒園するこどもたちが、極めて良しである世界を生きていくことができますように。神さま、こどもたちと共にいてください。
チャプレン 末竹十大