12月の保育主題
12月の保育主題
今年も早い事に最後の月となりました。4月の新しい出会いから始まった園生活の中で、こども達だけではなく、私達保育者も共に沢山の出来事を経験させてもらいました。きっと、おうちの方も同じくですね。
こども達の毎日は沢山のあそびの中から《これやってみたい!》や《これ好き!》という気持ちに出会い続け、時に《悔しい!》や《イヤ~!》の思いを全身で表し…そして、日々新しく育まれ今の姿があります。自分の感情だけでなく、お友だちの感情とも毎日毎日出会い続ける事で、一つずつ成長のステップを進み、これからも更に新しい世界の扉を開き進んでいくのでしょう。
この様なこども達と歩む中で、私たちは本人達以上にその出来事に心を痛め悩むことがあります。けれども程なくすると“あんなにヤキモキしたのにいつの間にか乗り越えてたな~”とホッとすることも日常。何でも便利で効率が良く、素早い事が好まれる傾向の世の中ですが、人の育ちに大切なのはそれとは逆だな…と思う事が度々あります。迷ったり、やり直したり試行錯誤でスムーズでない事が多いほど、助け手が現れたり、気持ちを切り替える手立てを獲得する等、育ちの糧になっていくのです。また、経験した事をきっかけに、次には相手の気持ちに寄り添い、手を差し伸べる姿へと大きく成長の歩みを辿ることもあります。私たち大人は、今起こっている目先の事に捉われて一喜一憂するのではなく、その先にあるこども達の姿が、私たちの想像を超えた未来につながっている事を信じ、楽しみに待ちたいと思います。
クリスマスにお生まれになるイエス様は、私たちが味わうどんな気持ちも分かっていて下さり、傍で守り支えて下さっています。こんなに心強いことはありません。いつもいつも神さまからの沢山の愛と恵みを受け取っている私たち、今一度そのことを心に留めて、心新たにこの12月をこども達やおうちの方と共に喜んで歩んでいきたいと思います。
副園長 前田朱美子