12月の保育主題
12月の保育主題
11月に入っても過ごしやすい日が続いていましたが、月の後半になるといよいよ冬の足音の気配を感じるようになりましたね。園庭の銀杏の葉も黄金色に輝いています。
幼稚園では、クリスマスの準備が始まりました。ページェントの練習も緑さんを中心に、毎日少しずつ場面ごとに行っています。ある朝、ぶどう組のテラスで数人の子どもたちが「何か聞こえてくる!!」と静かに耳をすましていました。「何なに?」と一緒に息をひそめると、教会からページェントのメロディーがかすかに聞こえてきます。「聞こえた!聞こえたね!」と顔を見合わせて「あれだよね。」「うんうん。」と頷き合って嬉しそう。
名前を呼ばれた緑さんたちが、並んで練習に行く姿は、何だかちょっといつもの顔つきと違っている、誇らしげな、凛とした様子。そんな姿を目にしながら、黄さんたちの中にも少しずつページェントに向かう心の準備が出来、そこに加わっていくのだな…と思います。ページェント当日は、おうちの人たちの讃美歌も加わり、そこに集う皆でイエス様のお誕生をお祝いします。
教会の聖壇にあるアドベントクランツのろうそくに、毎週1本ずつあかりが増えていき、全てに灯ったとき、クリスマスがやってきます。おうちの方も子どもたちもそれぞれに与えられた役割を担い、クリスマスを待つこの季節がアドベントです。このアドベントを、神さまの愛をかみしめながら子どもたちと大切に過ごしていきたいと思います。
私たち1人ひとりが神さまから頂いている力を、自分らしく表しながら、共に力を合わせて今年のページェントを作り上げていきましょう。
副園長 前田朱美子