11月のルーテル日記
11月のルーテル日記
待ちに待った山間合宿。今年の緑さんも思い切り山での生活を楽しんできました。中でも、最も子どもたちが頑張ったのは、山登りです。山道の入り口には果てしなく続く階段が待ち構えています。くじけそうになった○くんの足取りは重く、その表情は今にも泣き出しそうでした。まだまだ山登りは始まったばかり。「どうなることやら」と思いましたが、その心配をよそに、山を下りる頃には見違えるほど元気になった○くんがいました。「あれ?○くん、元気になってる」と言うと「もう大丈夫!」と笑っていました。あの階段を登り切った自信と、何といっても友だちの「頑張れ!」が、彼に大きな力を与えたのでした。
BBQの火おこし、食事作り、配膳、片付け、身支度、布団敷きなど2日間の山での生活では、自分たちでやらなければならないことが、たくさんありましたが,子どもたちはとても自然にそんな山の生活を楽しんでいました。その姿を見て感じたことは、お泊り保育での経験が山間合宿にちゃんと繋がっているということです。そして、みんなと一緒だから、頑張ることができる子どもたちの成長も感じました。みんなで見た虹忘れないよ。
まさこ
山お山から帰って来て一週間。緑さん達はすっかりクリスマスモードになっていました。十大先生からクリスマスのお話を詳しく聞いた後、ページェントごっこを通して色々な役を体験し、やってみたい役の聞き取りをしました。
翌日、聞き取った役を皆に発表。希望者が誰もいない役があることを伝えると、その状況を理解し、皆で一生懸命考えました。「大星やってもいいよ」と手を挙げてくれた、AちゃんとBちゃん。「マリアさんやってみたかったけどナレーターやる!」と決断してくれたCちゃん。「去年の緑さんみたいに、二つの役をやってもいいよ。」と博士とローマ兵の役を引き受けてくれたDくん。そして、ヨセフが決まらないまま終了時間が近づいていたそのとき、Eくんが手を挙げ、「ヨセフやる」と言ってくれました。その瞬間緑さん達からは拍手が止みませんでした。
「どれも欠かせない大切な役」。翌週から始まった練習では、どの緑さんも神さまが与えてくださった役に喜びを持って練習に励む姿が見られました。
みさと
「今日は黄色さんのお部屋に誰かお客さんが来てくれるよ」という言葉を聞き楽しみにしていた黄色さん。お客さんは十大先生。本当のクリスマスのお話をしてくださいました。今までになくとても真剣な表情で耳を傾けていましたね。
その日はページェントの配役決め。何の役をやってクリスマスを伝えたいか自分の心で考え、教えてくれました。しかし、足りない役も。後日もう一度集まりでみんなに相談しました。初めは「どうしたらいいか分からない」という声ばかりでみんな困ってしまいました。考えて考えて考えて…時間がどんどん経っていきます。すると、「…宿屋さんやってみる?」とAちゃんがポツリ。Bくんも、「やってみようかな…」とポツリ。終いには「宿屋さんもやってみたい!」と言ってみんなのために変わってくれました。
お話を聞く力、みんなのことを考えて行動する力。少しずつ緑さんになる力をつけている黄色さんたち。ページェント当日はその力をたくさん使ってクリスマスの喜びを伝えられますように。
なつき
ページェントでは羊と星の役になる赤さん。羊と星の冠を見せると、「可愛い~」「きれい~」と赤さんの気持ちは高鳴ります。ページェントごっこでは、羊の冠を被ると羊になりきって自然と「メェ~メェ~」と可愛い声が響き渡り、音楽に合わせて歩く姿はなんとも愛らしい姿でした。お星様も手をキラキラさせながらとても嬉しそうな表情で歩きます。
ページェントごっこの後は、「僕は羊がやりたい」「私は星がいい」とすでに気持ちも高まっている様子。十大先生から「クリスマスは私たちの心が喜びでいっぱいになる日」と聞いた通り、羊や星になる赤さんたちの心にも喜びが備わっていることが感じられました。この日は座って見ていた子も、次のあつまりの時に、「星の役がやりたい」と自分から伝えてくれました。
様々な思いを持ちながらも自分で決断し、伝えてくれたことがとても嬉しかったです。赤さんにとっては、初めてのクリスマス。イエス様のお誕生を喜びつつ、神様から与えられた大切な役に心を込めて、アドベントの時期を温かい気持ちで過ごしていきたいと思います。
あい