2月のルーテル日記
2月のルーテル日記
3学期に入り卒園も間近となってきたみどりさん。あるあつまりの日にルーテル幼稚園での思い出を子ども達に尋ねてみました。「プラネタリウム」、「お山」、「プレイデイ」、「ページェント」、「遠足」など今まで経験してきたことを楽しかったと話してくれた子。また、「新しいお友だちができたこと」、「仲間と出会えたこと」など大好きなお友だちとのことを話してくれた子もいました。最近では、子ども達の中でも何か感じるものがあるのか、あつまりが終わると、子ども達から教師に向かって「ありがとうございました」と口を揃えて言う姿がありました。子ども達からこのような言葉が自然と出てくることにとても嬉しく感じました。これからもこのような気持ちを大切にしていって欲しいと思います。
あつまりの時間も残りわずかですが、赤・黄・桃さん、先生達へ緑さんが感謝の気持ちを伝える「ありがとうスーパープロジェクト」を密かに企画中です。最後に緑さんの心を一つに取り組んでいきたいと思います。
みさと
「みどりさんに、なりたいけど…なりたくない。」こんな呟きが、ある黄さんから聞こえてきました。聞いてみると「だって、きいろさんがみどりさんになると、みどりさんがいなくなっちゃうんでしょ。」
現在、卒園する緑さん達のために《お別れ会》を企画している黄さん達です。その名も《みどりさん ありがとうの おたのしみかい》
今まで、一緒に過ごして楽しかったこと、助けてもらったこと等、それぞれの思いを振り返りながら招待状や看板を作り、当日のプログラムも練習中です。赤さんや桃さんにも声をかけ、この会を一緒に盛り上げてもらう様にお願いし、緑さんには知られない様に最大の注意を払ってワクワクしながら準備をしています!
でもそんな中、ふとお別れの寂しさが込み上げてくる…複雑な気持ちも味わっているのが伝わり、いつの間にかこんなにも成長している黄さんの姿を頼もしく、嬉しく感じます。いよいよ緑さんですね。1年間ありがとうございました。
すみこ
不安と期待でどきどきして登園していたころから1年ほど経ち、今ではあかさんも慣れた様子で幼稚園生活を過ごす姿が増えてきました。生活面ばかりでなく遊びも、この1年の間で随分と変わってきました。
例えばちょっと前ならお兄さんたちがいると緊張してしまいなかなか遊べないという事も…。ですが、みどりさんたちの遊びにはなかなか入れなかったS君もこの前お兄さんたちのやっているドッチボールに、「いれて」と自分から入って楽しそうに遊ぶ姿が!遊びの時間中ずっと抜けることはありませんでした。その後にはよほどうれしかったのか「今ドッチボールしてきたんだ!」と話を聞かせてくれました。そんなふうにうれしかったことも自分から言葉で報告できるようになり、この1年の成長を大きく感じました。この1年、子どもたちそれぞれのペースで生活も遊びもにょきにょきと伸びてきました。これからも神様に与えられた環境の中でぐんぐん伸びていけるように保護者の方とも協力していきたいと思っています。
りさ
3学期に入り総勢?11名になった桃さんたちは毎日元気に登園してきます。最近、朝のお支度の様子に少し変化がみられるようになりました。「今から何するのかなー?」と声をかけると、「おしたくー!」とシールを貼り、お弁当を出して「体操ある?」と、園での生活の流れがそれぞれの中に入ってきていることを感じます。もちろん色々なことが出来るようになったことだけが成長しているということではなく、友達が気になって支度に気が向かないことも友達に興味や関心を持ち始めているという成長の姿だと思います。
毎日のお礼拝も、走り回っている時期もありましたが、今はおやつが終わると自分のお椅子を運びお祈りの準備が出来る様になりました。おうちの人のためや、「楽しく遊べますように」など心の中にしまいきれない思いを声に出してお祈りする子もいます。お祈りが自分のためだけでなく人のためでもあるということを桃さんたちも理解してくれているように感じます。また他のクラスでのお弁当体験も「楽しかった」「またいく!」と嬉しそうに話してくれる桃さんたちに進級は不安ではなく期待になったのかなと感じることができました。
さか
ボールで遊んでいたKくんに「こっちに蹴って~」と声をかけてくれた緑さん。サッカーゴールの前でキーパーを務めていた男の子です。ボールを介してふたりの関わりが生まれました。初めて年上児と遊ぶKくんも小さな体で一生懸命ボールを蹴り、緑さんと楽しいひとときを過ごしました。
また、Yちゃんは、黄さんから特別なブランコの乗り方を教えてもらい、嬉しくて仕方がありません。これまで室内遊びが中心だったYちゃんが、その日以来、「今日もブランコしたい!」と元気に外へ向かうようになりました。「お外も楽しいね~。」と保育者が語り掛けると、「うん、黄さん、やさしいんだわ~。」と、今もその喜びに心が満たされているようでした。
幼稚園に来るだけでも精一杯だった子どもたちが、マナ組さんの枠を超え、異年齢のお友達との新しい出会いを喜ぶ程に成長しました。この1年も神さまが育んでくださったと実感できるような子どもたちの麗しい関わりが見られ、心が温かくなります。お友達との出会い、それは神様からの素敵なプレゼントですね。これからもたくさんの出会いが豊かな糧となりますように・・・。
あい
「はけない、はけない」園庭で遊びたいから、下駄箱から外靴は出したものの靴の上で足をまっすぐ投げ出しばたばたするAちゃん。「こうやってはけばいいんだよ」「ピタッとくっつけるんだよ」隣に自分の靴を置いて履く順番を見せてくれたBちゃん。そっとそばに来たCちゃん。「はけるよ!」声をかけるDちゃん。みんながそばに…。「できた!」「一緒にお砂場しよう」Dちゃん。『みんな、ありがとう』と心の声が聞こえてくるようなAちゃんの表情。とても心があたたかくなった出来事でした。みんな大きくなったね!、神様によって結びあわされ、ひとりからともだちへと、手をつないで自分たちで輪をつくっていく姿に、神様ありがとうと祈ります。4月から幼稚園入園ですね。新しいおともだちとの輪をたくさん作っていけますように…。
ほり
「♪ひかり ひか~り」優しい声で、おうちでも歌っているように神様に賛美できたAちゃん。5月当初から子どもたちと一緒にお祈りの時をもっていました。保育者がお祈りをするのを見て、手を組み合わせたり、言葉の語尾を口にしてみたり先生の真似から始まったお祈り。今では、イスに座りピアノが流れるとおやつの讃美歌「♪てぇ~んのおとうさま」を歌い、帰りの讃美歌は体を揺らし「♪も~とあそんでいたいのに…」歌う子ども「♪きょうもいちにちありがとう」床に付くぐらいおじぎをしバランスをくずす子ども。最後は手を合わせ目をぎゅっと閉じお祈り「アーメン」。目を開けると、あれ?
しゃがんで保育者の顔を見上げている子どもの姿が…ちらほら~。神様、こんなにかわいいこどもたちと出会わせてくださってありがとうございました。まだ、お祈りや讃美歌の言葉の意味は…。でも、3歳へと大きくなる中で、何かを感じ、感謝する思いが育てばと願っています。
ほり
メダカホームではお家に帰ってきた気持ちで過ごして欲しいという思いで子ども達に「おかえり」と声掛けしています。みなさんお家に帰ると何をしますか?ちょっとダラーっとしちゃう時ありませんか?メダカでもそんな光景がみられます。そんな時何より子どもの心に響くのはお友達の声です。「○○くん隣に座ろうよ」「○○ちゃん手伝ってあげるよ」お友達のひと声とやさしい心で、元気のなかった子も急にやる気を出します。お友達の力は絶大です!
ブロック遊びでは、かっこいいロボットや宇宙船、素敵なお家など大作が次々と出来上がるので崩す事が出来ず残しておくという事もありますが、三学期のある日「もったいないけど明日またみんなで遊べるようにバラバラにする」とみどりさんが片付けはじめると、他の子も「ぼくも」「わたしも」と一緒に片付け出す場面がありました。立派なみどりさん、その姿を見て刺激を受けているきいろさん、あかさんの様子を見る事ができ、お友達の力はやはり凄いと感じました。お友達同士刺激を受けながらどんどん成長していく子ども達が楽しみです。
ともこ
「先生!一緒にサッカーやろ!」いつも誘ってくれる年長男児。サッカーゴールを出し、ラインを引いていると「入れて!」と数人の子ども達がやってきました。
自分達でチームを決め、試合開始です!先制のロングシュートを決めたのは青チームの年長児。その瞬間、赤チームの年長児の一人が激しく泣き出しました。「そっちは強い子が集まってる!」悔しくて仕方ない様子。ところが、すぐその後に悔し涙を流していた子が連続シュートを決め逆転したのです。
泣いてもすぐに気持ちを切り替えることが出来たり、逆転されても「もう抜けるー!」と言わなくなった2人の年長児の姿をみて、「大きくなったなぁ」と彼らの成長をしみじみ感じ、嬉しさが込み上げました。試合中、突然自分のビブスを脱ぎ、「こっちにする!」と勝っている方のビブスにチェンジしようとする黄さん。やっと自分の足元にボールがきても、砂場の方をボーっと見ていて何の反応もしない赤さん。
学年によって今の姿は様々ですが、一人ひとりに用意されている神様のはぐくみがとても楽しみな3学期の園庭遊びのひと時でした。
まさこ