チャプレン通信 1月号
チャプレン通信 1月号
でも、恐ろしい、悲しいニュースも聞きました。大きな地震がありましたね。私は義父母の介護のために島根にいました。老人施設から外出させてあげて実家で温かいお鍋料理を一緒に食べようと、買い物のために日本海側の街のショッピングセンターにいました。日本海も見て、きれいな海を家族で見た後でしたが、津波注意報がその街にも出たので、海辺はやめて山道で実家に帰りました。
何が一番困るかというインタビューへの応えは、「道が寸断されているので直ってほしい。そうすれば、食料や水や物資も届くから」とのこと。車を運転すればどこにでもいける道、蛇口をひねれば当たり前に出てくる水、スイッチを押せば簡単につく電気、ポケットから出して画面を押せばどんな情報にも誰にでもつながるスマホ。でも、つながっていないと何もできません。それを実感しますね。復旧と復興を支援し、祈りましょう。そして、私たちの生き方も考えましょう。
ブドウの木と枝、そしてそこに生るブドウの実のことをイエス様は話しました。その下敷きは、「良いブドウを植えたのに酸っぱい実がなった」と旧約聖書のイザヤが神様の嘆きを伝えている話です。神様は天地創造をし世界や人を造り、「神を愛し、人を愛するように」と約束しました。しかし、人間は自己中心でそれを破ってみんな自分勝手に生きるようになりました。それを、「酸っぱい実がなった」と嘆かれたのです。イエス様は、「私は本当のブドウの木、父である神様は農夫なんだよ」という話から、今日の言葉に続きます。そして、「あなたは枝なんだ。だから私につながっていなさい。そしたら、豊かな実を結ぶよ」と。
「何につながっているか」が大切です。正しくて愛のある神様に、家族に、先生たちに、お友達に、手をつなぐように心もつながっていていましょう。良い一年になりますように。