チャプレン通信 8月号
チャプレン通信 8月号
そして、雨の後の日差しの中で出るものですね。それは、神様が置いてくれた、置手紙のようなもの。
「もう、怒ってみんなを全滅にするようなことはしないよ」と書いているのです。
旧約聖書の初めには、天地創造の話が書いてあります。つまり、神様が世界すべてを造り、動物や人間も作られたと。毎日順番にいろいろとおつ くりになり、そのたびに、「よくできた、よくできた」と神様は喜ばれましたが、最後の6 日目に造られた人間を見て、「ほんとによくできた!」と喜ばれました。
しかしその続きにはこんなことも書かれています。人間が神様との約束を破って、勝手に生きるようになりました。神様の言うことを聞かずに自分で勝手に「何が善で何が悪かを決めるようになった」のです。それは、人それぞれ違いますから、争いや戦争のもとになりました。
神様はそれを見て、悲しみました。「こんな人間は造らなきゃよかった」と神様が後悔している独り言が聖書に書かれていて、びっくりです。そして、悪をすべて滅ぼそうと、世界を飲み込む大洪水をおこし洗い清めました。ノアという信仰深かった人の家族以外は。有名なノアの箱舟の話です。世界を洗い清め悪人たちを滅ぼした後で、再スタートです。その時、この置手紙を神様はおかれたのです。天と地の間にかかる虹に、そんな意味を持たせたというのです。
いいえ、そうではありません。私たちの心や、戦争のニュースを見ればわかる通りです。でも、人は生まれながら罪深いものになったことを認め、それでも愛し・お世話をしようと、神様は覚悟を決められたので す。そのしるしとして、きれいな虹を見たら、その約束を思い出すことにしました。私たちも、そして神様もです。
「神様を大切にすることと、人を大切にすること」を聖書から学んでいます。それが、生まれながら罪深い私たちが平和に生きていくことができる、たった一つの方法だからです。夏休みの水遊び、夕立の後、一緒に虹を見上げてみませんか?神様の愛の置手紙を。