2018年度の主題
2018年度の主題
2018年度もいよいよ最後の月を迎えました。1年を振り返ることが多いこの季節ですが、特に卒園する緑さんのおうちの方々は、園に通った3年、4年間を振り返られることでしょう。
『世界でいちばん貧しい大統領からきみへ』という絵本をご存知の方もおられると思いますが、その中に……
【子どもは遊んで、遊んで、遊んで、幸せにならないといけない。
知識、知識、知識、情報、情報、情報、と急いで与えないでほしい。
子どもはゆっくり育つべきなんだ。………………
子どものときをたっぷり生きてこそ、知恵と人格のある大人になれるんだ。……………ほんとうらしいことに、惑わされてはいけない】というメッセージがあります。
ルーテル幼稚園の子どもたちは、毎日遊んで、遊んで、感じて、考えて、人や自然や物に関わって過ごしてきました。私たち教師も日々、繰り広げられる出来事を通して、子どもたち一人ひとりの成長を感じつつ、おうちの方と共に考え、時には悩み、その歩みの中に沢山の驚きや喜びが与えられました。子どもたちにとってその時は辛いこと、苦しいと思うこともありました。けれども、そんな状況を自分で受け止めてしっかり向き合った時、そのままで終わることは決してなく、必ずそこから次のステップへ向かう力が与えられ、その道が備えられているのです。早く解決してあげたいと思う大人の気持ちを優先させるのではなく、少し辛抱して待っていると、自ら動き出し、乗り越えていく子どもの力が間近に感じられる…そんな経験をされたおうちの方も、きっといらっしゃると思います。
3学期残り少なくなりましたが、毎日与えられているその日1日にしっかり向き合い、1人ひとりが力いっぱい希望を胸に歩んでいけますように祈ります。
副園長 前田朱美子