2016年度の主題
2016年度の主題
沈丁花のつぼみの膨らみとともに、春の訪れをすぐそこに感じます。 この3学期の子ども達の姿を目の前にして、4月当初の姿を思い起こしてみると、本当によく交わり、自分を出して遊ぶようになったと、改めてその成長を感じさせられます。
そして今、お別れの時を目前に緑さんは年下のお友達のために楽しい企画をして招いてくれたり、年下の子どもたちは黄さんのリードで緑さんのためにパーティーの計画を立ち上げ、準備中です。誰かのことを思い、誰かのために楽しみに準備をしている子どもたちの様子は、それぞれがじっくりと積み重ねてきた日々の豊かさを教えてくれます。一朝一夕では表現できないその思いを、愛情いっぱいの形で見せてくれています。
子どもたちのそばにいて、その成長を見守り、支えていく役割を頂いている私たちは、いま何をすればいいのか、どう関わっていくべきか、毎日話し合いながら、保育にあたりました。幼稚園の様子だけでは、子ども達の全体を捉えていくことは難しく、不可能です。ご家庭での様子をお聞きすることで、おうちの方とも共に考えていくことができ、とても貴重な時間でもありました。
私たち大人の思いを優先させるのではなく、子ども達に今必要な育ちはなんだろう?と少しだけ立ち止まり、問い直してみること。子育てに正解などないからこそ、沢山の知恵を合わせて、祈りながら、その時の最善を求めていく。私たちの大切にしているこの《チーム保育》をおうちの方とも共に手を携え、子ども達の大切な節目の時を見守っていきたいと思います。
保育主任 前田朱美子