2月の聖句
2月の聖句
コリントの信徒への手紙一 12章27節
わたしたちの体は、統一されて働いています。手や足、目や耳。体にはさまざまな部分としての肢体がたくさんあります。これらがばらばらに動くと一つのことができなくなります。綜合的に一つの行為を実現しているのがわたしたちの体です。わたしたちの体の中には不必要なものは何一つありません。すべて不可欠なものなのです。
子どもたちも保育者たちも、そして保護者のみなさんも、ルーテル幼稚園という体を動かしている肢体です。ルーテル幼稚園がキリストの体として動いていくために必要不可欠な存在。それがわたしたち一人ひとりです。一人ひとりの存在を神さまがルーテル幼稚園という体の中に置いてくださった。だから、すべての人が不可欠な存在として、ルーテル幼稚園を形づくっています。
その中でも、弱い肢体が不可欠な存在であることを忘れてはなりません。弱い部分がなくなれば、全部が強い部分になると考えるのは、わたしたち人間の考え方です。弱い部分があることで全体が一つの体になるために働くことができるのです。何故なら、弱い部分の弱さを補って、体全体が一つになっていくからです。
「この人がいなければ上手く行くのに」と思ってしまうものです。でも、その人もルーテル幼稚園に神さまが置いた存在。あなたがたが一緒に体を動かしてねと神さまが置いた存在。不可欠である存在なのです。子どもたちは、一緒に生きる中で、この体を理解していきます。弱いこと、欠けがあることで、神さまの力がわたしたちを一つにしてくれます。「この子もわたしが置いた大切な部分なのだよ。」と神さまはおっしゃいます。ルーテル幼稚園の子どもたちが、一緒に生きていく体となりますように。
チャプレン 末竹十大