学校法人愛知ルーテル学院 名古屋ルーテル幼稚園

チャプレン通信 12月号

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「ひとりの男の子がわたしたちに与えられた」
(イザヤ 9.5) — チャプレン:徳弘浩隆牧師 —

1. もう 12月。冬用への衣替えをしたと思ったら、年末の大掃除などで大変ですね。

 でも、キリスト教のカレンダーでは、一足早く一年は終わっていきます。11月26日が一年最後 の日曜日。そして、12月3日は、新しい年の始まりです!
「えぇっ!そうなの?」はい、教会のカレンダーは、クリスマスを中心に始まっているからです。「へー!そうか。でも、クリスマスはもっと先じゃない?」。うん、大切な日から一年が始まるけれど、その準備がもっと大切なんだ。そういうわけで、5週間前に一年を締めくくり終わり。そして4週間前から新しい一年が始まって、今までの自分を振り返り、心を静かにして準備をするのです。

 

2. 今日の聖書は、旧約聖書のイザヤ書の言葉です。

 イスラエルという国が、神様の言うことを聞かず、人と人もいがみ合い、滅びていく時代でした。イザヤは預言者で神様の声をお預かりしてみんなに伝えるメッセンジャーです。
その内容はこうでした。「『神を愛して人を愛す』という神様との約束を破ったので、しばらく苦労する。だけど、そのあと、神様は一人の赤ちゃんをこの世に生まれさせる。暗闇に大きな光を見る。戦争は終わり、一人の子が与えられる。その人は、指導者、力ある神、永遠の父、平和の君と呼ばれる。平和は絶えることがない。」
今までの苦しみや悲しみが終わって、神様が送ってくれる一人の人によって、世界が救われ、神様との本当の関係に戻り、平和で幸せな人生や社会が始まるんだ、ということです。

 

3. やがて生まれる、一人の男の子の約束です。そう!それが、生まれてくる、イエス様の事 だったのです。

 今でも毎年、それを思い出して、準備をして、お祝いします。 今年も、クリスマスがやってきます!一年の終わりに大掃除をして、そのあと、新しい気持ちでお正月を迎えますが、教会でも同じこと。何を新年の起点にするかということが違うだけですね。年末に大掃除をするように、クリスマス前に、大掃除や飾りつけもしますが、何よりも大切なのは、心の大掃除!
そして、サンタさんやプレゼントより、イエス様のことを思い出しましょう。先生はそんな大きな飾り(1.5m)を買って教会の前に飾りました。