学校法人愛知ルーテル学院 名古屋ルーテル幼稚園

4月の聖句

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今月の

子供たちをわたしのところに来させなさい。

マルコ 10:14


 桜の葉っぱが新緑に輝いています。新入園児、進級児、教師、保護者の皆様も、それぞれに新たな思いをもって新学期を迎えられたと思います。憧れの緑さんになって頼もしい姿を見せてくれる年長さん。初めてクラス替えを経験する黄いろさん。今まで使っていたおもちゃの場所が違っていたり、クラスの雰囲気が変わったことに戸惑うことでしょう。赤さんは初めて大好きなおうちの方と離れ、不安と緊張を感じることでしょう。でも、こども達は、毎日お友だちや先生達と一緒に遊ぶことを通して、新しい発見にワクワク、ドキドキしながら少しずつ成長していきます。

 今年度は『ともにつむぎだす』~希望の中で~を年間主題として歩みを進めていきます。辞書で調べましたら、「紡ぐ」とは、綿や繭から繊維を引き出し撚りをかけて糸にする。とありました。では、「紡ぎだす」とは何でしょう。辞書には「織りなす」と書いてありました。私は趣味で機織りをしています。足で踏木を踏みかえて緯糸を渡し、とんとんと筬で打ち込み、布にしていきます。鶴の恩返しのお話に出てくるあの機織りです。縦糸がきちんと張られていないと布は織れません。一本でも緩んでいたらダメです。一本切れていてもダメです。ピンと均一に張られた縦糸に緯糸を一段一段織り込んでいって、初めて一枚の布が出来上がります。この縦糸は、神様とわたし達との関係だと思います。緯糸は人と人とのつながりです。いろんな人とのかかわりです。わたし達は神様としっかり繋がっていき、そして、こどもたち、教師が緯糸となって絡まっていくのです。そこには、保護者同士のつながりも。また、保護者と教師とのつながりも絡み合って、世界で一枚だけの布が織り上がっていきます。縦糸は一度張ったら変えることができません。でも、緯糸はいろんな組み合わせを楽しむことができます。

 神様のお守りの内にあって、手を携えながら、どこにもない布を織りなしていきましょう。

園長 伊藤由紀子

年主題

さあ、漕ぎだそう 奏でよう