5月の保育主題
5月の保育主題
新しい出会いがいっぱいのひと月が経ち、5月の足音が近づいてきました。 学年が一つ大きくなり、園には慣れている緑さんや黄さん達にとっても、やはり新年度は新しい事の連続です。自分の居場所を模索している姿があちこちで見られました。新しい小さなお友達に優しくお世話をしてあげたい気持ちになる事もあれば、それどころではなく自分の事で精一杯の時だってあります。どの姿も〈じぶんのすがた〉です。
私たち大人は、こども達が何事もスムーズにクリア出来ることを喜び、そんな姿に安心してしまいます。頑張って我慢をしていることに気付いてあげられず、それを当たり前の姿の様に受け止めてしまう事もあります。こども達の姿を見る時、その中に潜んでいる見えない心の声にそっと耳を傾けてみると…。きっとそれまで気付かなかった一人ひとりの〈じぶんのすがた〉に出会えるはずです!思いもしなかった新しい発見があるでしょう。
もがいている時も、大人が解決策に走るのではなく、一緒に「どうしようね~。」と考える気持ちのゆとりが持てるといいな、と思います。「そうだったんだね。」と分かってもらえる経験は、こども達の心を満たし、自信が芽生えていきます。そして自分らしく心豊かに日々を過ごす事に繋がっていくでしょう。様々な技術が進歩し、物が溢れている世の中ですが、どんな素敵な物に囲まれても、心を通わせて過ごす豊かさには叶わないと思います。
こども達だけでなく、おうちの方々も私たち保育者も〈じぶんのすがた〉をまず大切にしながら、心を通わせて、神さまが下さっている5月の日々も思いきり楽しんでいきましょう。
副園長 前田朱美子