3月の保育主題
3月の保育主題
いよいよ今年度最後の月を迎えます。ふとミモザの木を見上げると、黄色い蕾がだんだん膨らみ、春がすぐそこに来ていることを感じます。
2月に入り2022年度の子育て支援の受付が始まりました。マナ組、遊ぼう会の情報をホームページでご覧いただいて、お問い合わせや見学に来られる方々もいらっしゃいます。最近見学に来られた2歳の男の子は、私たちの近くでレールに電車を走らせ楽しそうに遊んでいました。でも途中から「ママと一緒に~」と度々こちらへ。お母さんは、相手をしながらも「いつも二人きりなので、べったりで…。遊び場に連れて行っても全然離れないんですよ。いつもこんな感じで。」と心配そう。けれどもその直後、男の子は私たちの所から離れた場所にあるレゴを見つけ、ゆっくりそこへ向かって歩き始めたのです!「えっ?!」とお母さんはびっくり。そしてわが子の後ろ姿に、小さな声で「ガンバレ、ガンバレ、ガンバレ~…」と祈るように何度も呟かれ、私も一緒にその様子を見守ったのでした。男の子は、こども達が遊んでいるレゴコーナーへ到着すると、そ~っと座り、遊び始めたのです!その様子にお母さんは感動の涙、涙…。私もその素敵な瞬間に立ち会わせて頂けたことに心が震えました。
こども達が、いつどんな風に成長するのかを前もって知ることは出来ませんが、だからこそ喜びも感動も増すのでしょう。神さまの御心は常に私たちと共にあり、葛藤の時もそこには意味があり、それは次に輝くための備えなのだと改めて思いました。もうすぐ卒園する緑さん達の今後にも、沢山の出会いや事柄が待っています。頂いている賜物を大切にしていけば、どの場所にあってもどんな状況の中でも大丈夫!自分らしく歩んでいけますようにと願うと同時に、幼稚園で遊ぶ最後の日々が豊かに守られます様に心から祈っています。
副園長 前田朱美子