学校法人愛知ルーテル学院 名古屋ルーテル幼稚園

5月の聖句

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今月の

神は我々と共におられる。

マタイによる福音書 1章23節


 マタイによる福音書の最初に記されているイエス・キリストの系図と誕生の出来事は神が共におられることですべてが可能となったと告げている。我々人間の生は神が共におられることで良き方へと導かれていく。しかし、人間は原罪を負っているがゆえに、神共にいる(インマヌエル)の事実を受け入れない。自分の力で自分の思いに従ってすべてを行おうとしてしまう。そして、この世界に混乱をもたらしてしまう。

 マリアと婚約していたヨセフも、マリアが結婚する前に身ごもったことを知ったとき、人に知られないようにマリアと別れようとした。そう考えていたとき、夢の中で天使がヨセフに告げた。「恐れるな。マリアを妻として受け入れなさい」と。ヨセフは天使の言葉に従って、マリアを受け入れる決心をした。ヨセフがマリアを受け入れたことによって、イエス・キリストは誕生することができた。もしも、ヨセフがマリアと別れていたならば、マリアは不貞の子を身ごもったということで、石打の刑で殺されていたであろう。もちろん、お腹も子も。

 イエス・キリストが誕生することは、神が共におられなければ不可能だったと聖書は告げている。500年前の預言者イザヤが語った言葉のとおり、インマヌエル(我らと共なる神)の事実がイエスを誕生させたのである。神共にいますならば、すべての困難は克服されていく。十字架の死に至るまで、インマヌエルの事実を生きてくださったのがイエス・キリストである。

 我々のこどもたちもインマヌエルの事実に支えられて、相応しいいのちをはぐくまれていく。我々親や保育者が彼らを支えるのではない。我々の思いを越えた神の愛が彼らを育ててくださる。こどもたちと共にいてくださる神に信頼しよう。

チャプレン 末竹十大

年主題

さあ、漕ぎだそう 奏でよう